大阪・神戸・京都のエアコンクリーニング専門店
エアコンが水漏れ
エアコンからポタッポタッと水が落ちる
エアコンが水漏れして一大事!エアコンの水漏れのトラブルでお困りでしょうか?
なぜエアコンから水が漏れるのか?エアコンと水との因果関係は?原因と解決方法は?
エアコンクリーニングの専門店である当社が、エアコンの水漏れトラブルの原因を探り、エアコンクリーニングで解決できるのか?それとも、ほかに解決策を求めるのか?という視点で紐解きます。
このページでは、エアコンの水漏れについて掘り下げてみます。エアコンの吹出し口から水が飛ぶことについての原因と解決策は水が飛ぶエアコンの原因と解決策を用意していますのでご参照ください。
最初に結論を申し上げますと、エアコンの水漏れの原因はいろいろとありますが、大きくわけて2つの原因が考えられます。考慮するポイントは、「エアコンの水漏れの『水』は、そもそもどこからやってきたのか?」。
この視点でみると、エアコンの水漏れの原因は2つ。「エアコンの室内機がつくった水が原因」(内的要因)と「エアコンの室内機がつくった水以外が原因」(外的要因)です。
もちろん、この2つの原因になにも問題がなければ、エアコンに水漏れは発生しません。しかしながら、何かしらの異常があれば、エアコンが水漏れするというトラブルに直結します。
「エアコンの室内機がつくった水が原因」(内的要因)と「エアコンの室内機がつくった水以外が原因」(外的要因)に異常があれば、エアコンの水漏れにつながります。
それでは、「異常とは何か?」。「エアコンの室内機がつくった水が原因」(内的要因)と「エアコンの室内機がつくった水以外が原因」(外的要因)をさらに細かく分類して、水漏れをもたらす異常とは何なのか?を解き明かしました。そして、それぞれの解決方法をご案内しています。
さらに、内的要因でもなく、外的要因でもない、エアコンの水漏れには第3の要因があることを番外編として取りあげます。
エアコン内部に異常あり
ドレン配管に異常あり① ドレン配管の途中と出口
ドレン配管に異常あり② ドレン配管の逆勾配による水漏れ
室内機側の冷媒配管の銅管部分が露出
部品の亀裂・破損による水漏れ
ドレン配管と冷媒配管の断熱材の劣化・亀裂による水漏れ
高気密住宅でおこる室内と屋外との気圧の差が排水を邪魔して水漏れ
エアコンが傾いて排水できない
エアコンの水漏れをもたらす「異常」とは?を紐解く前に、エアコンと水との関係を説明させていただきます。
そもそも、冷房のときのエアコンの水はどこからやってくるのでしょうか?「エアコンと水とはまったくの無関係じゃないの?」って思っていませんか?いやいや、実は、おおいに関係しています。エアコンと水とは切っても切り離せない関係なのです。エアコンが冷房・暖房の機能を発揮するには水は必需品、「水がなけりゃあ、エアコンじゃない!」と言い切れるものです。
夏シーズン、冷房の場合でくわしく説明します。夏、ギンギンに冷えた風がエアコンからでてきます。とっても気持ち良い冷えた風。この風は、部屋の温かい空気をエアコンが吸込み、エアコンの中で温かい空気を冷たい空気へと変換させて、冷たい風として吹き出しているのです。これがエアコンの空気の温度変化の流れです。
この過程のなかにある「温かい空気を、エアコンの中で冷たい空気へと変換する」ことと水とがおおいに関係しているのです。実は、温かい空気を冷たい空気へと変換するときに水が発生するのです。
これだけだとイメージしにくいので、エアコンからは少し離れたケースで例えます。
ふたたび夏のシーズン。真夏の暑い日、テーブルにグラスがあるとします。あふれんばかりの氷と水が入っているギンギンに冷えたグラス。温かい風がギンギンに冷えたグラスを駆け抜けようとすると、風は冷たくなって通り抜けていきます。つまりは、温かい風が冷たい風になります。いっぽう、氷と水が入っているグラスは水滴に包まれています。いわゆる結露の状態です。「温かい空気をエアコンの中で冷たい空気へと変換する」エアコンの中では、この結露の状態が発生しています。ちなみに、結露の水が落ちたテーブルは濡れています。
氷水が入ったギンギンに冷えたグラスを具体的にエアコンに置き換えると、
グラス arrow_forward 熱交換器
氷水 arrow_forward 冷媒ガス
テーブルarrow_forward ドレンパン
という場所にあたります。エアコンと水とは切っても切り離せない関係であることの一例です。
エアコンと水との関係についてイメージいただけたでしょうか?ここまでは、エアコンと水との関係について、冷房のときの室内機を例として説明してきました。冷房運転するエアコン室内機の中では水が発生しているのです。
ちなみに、暖房のときもエアコンは水を発生させているのです。ただし、暖房時に水を発生させるのは室外機。冬場の室外機の配管からチョロチョロと水がでているのを見たことはありませんか?実は、エアコンの室内機と室外機は表と裏の関係で成り立っています。冷房のときの室内機の働きを、暖房のときの室外機が同じように行っているのです。
以上が、エアコンがエアコンとして機能するには水は付き物、「水がなけりゃあ、エアコンじゃない!」と断言する所以です。
それでは、エアコンの水はどこへ行くのでしょうか?
たとえば図のような壁掛形エアコンの場合、
表側の熱交換器
表側のドレンパン
背面側の熱交換器とドレンパン
背面側のドレンパンから表側のドレンパンへの傾斜
ドレン配管から屋外へ
との順に水が通過しています。
この水の流れは壁掛形エアコンだけのものではなく、すべてのエアコンに共通のシステムです。天井カセット形や天井吊下形、床置形など、各部品の形状や構造が違っていても、あらゆるエアコンに共通の仕組みです。
つまりは、すべてのエアコンに共通しているのは、エアコンの内部の熱交換器で発生した水は、水を受けるドレンパンに一旦たまり、自然勾配やポンプ(天井カセット形エアコンなどはポンプで水を吸い上げます)を利用し、ドレン配管をつたって屋外へと排水されるということです。この水の流れが正常な流れとなります。
エアコン内部に汚れがたまるとどうなるでしょうか?
表側の熱交換器
arrow_forward適量を超えるとドレンパンヘ汚れが移動
表側のドレンパン
arrow_forward汚れがたまると、上げ底になり水をためるキャパシティが減少。また、汚れが水の流れを堰どめし、水がオーバーフロー。
背面側のドレンパン
arrow_forward汚れがたまると、上げ底になり水をためるキャパシティが減少。また、汚れが水の流れを堰どめし、水がオーバーフロー。
背面側ドレンパンから表側ドレンパンへの傾斜
arrow_forward汚れがたまると、水の道が狭くなり、排水ができず水がオーバーフロー。
ドレン配管
arrow_forwardドレン配管に汚れがたまると、水の道を塞ぎ、水が屋外へ排水できず、室内機側へ逆流し、水漏れとなる。
ご覧いただいたように、汚れはエアコンの排水環境を悪化させます。エアコンの水の流れを邪魔するものがあると、水漏れにつながるのです。
エアコンを使用すれば、時間の経過ととに内部に汚れがたまっていきます。汚れの量が増えれば、水の道を狭め、堰止めすることになります。そして、エアコン内部で発生した水は屋外へ排水できず、室内機側へ逆流し、水漏れとなるのです。
水漏れを引き起こすほどに汚れたエアコン。それでは、汚れをそのまま放置したら、エアコンはいったいどうなるのでしょうか?
エアコンの風量が弱い・風ムラがある
エアコンの冷房、暖房の効きが悪くなる
エアコンが水漏れがひどくなる
エアコンからの異臭がきつくなった
部品の劣化などによる故障(コンプレッサーなど)
使用状況や環境、時間経過などによって差異があるものの、おおむねこのようなトラブルにつながります。
つまりは、汚れがエアコンのあらゆるトラブルの元凶、だということがお分かりいただけたと思います。
それでは、トラブルを回避、防止、予防するにはどうすれば良いのでしょうか?
あらゆるトラブルの元凶であるエアコンの汚れを取り除くことです。トラブルを回避、防止、予防するために、エアコンクリーニングをお薦めします。しっかりとした専門業者がエアコンクリーニングを行えば、エアコンのトラブルの解決への近道となり、また、トラブルの予防へとつながります。
エアコンの熱交換器は水を発生させる場所であり、かつ、汚れが付きやすい場所。熱交換器の汚れを除去することがトラブルの解決となり、予防となります。エアコンクリーニングの最大のポイントである熱交換器を高圧洗浄し、徹底的に汚れを除去します。
当社のエアコンクリーニングは汚れを見極めて、エコ洗浄剤から強アルカリ性までの洗浄薬品を使用しています。
また、大量の水で高圧洗浄をしますので、頑固なエアコンの汚れといっしょに洗浄薬品も洗い流します。エアコンの中には汚れも洗浄薬品は残留させません。
洗浄薬品を使い分けるだけじゃない、エアコンクリーニングの特徴
当社、アイエア・コンフォートはエアコンクリーニングの専門店です。
スタッフはエアコンメーカーのサービス部門などで研鑽を積んだ本当のプロです。エアコンのシステムを知り尽くし、メンテナンスに従事したプロがエアコンクリーニングを行います。
メーカーサービスの高い技術力をベースに、独自のノウハウと熱意を積み重ねたエアコンクリーニングを行いますので、安心してお任せいただけます。
また、高い技術力のエアコンクリーニングでどれだけきれいになったのか!は別のページにてご確認いただけます。是非ともご参照ください。
高い技術力のほかにもあるエアコンクリーニングのこだわりと特徴
さきほどの、エアコンクリーニングで解決する方法は、水漏れをおこす原因を環境の面から根本的に改善する方法ですが、業者がやってくるまではいくらかの期間がかかります。しかし、早急に水漏れを直したいと思うのは当然です。そこで、応急処置として、ドレンホースクリーナーを使用することをおススメします。ドレンホースクリーナーは、ドレン用サクションポンプとも呼ばれています。
ホームセンターのエアコン用資材コーナーなどで取り扱っていることがありますし、ネットなどで検索してみるのもひとつの方法です。
使い方は、いたってカンタン。ドレンホースの排出口に差込み、引き押しするだけで、水と汚れを吸い上げ、ヘドロ詰まりを解消します。ハンドルを引くときに、抵抗があれば成功です。反対に、なんの抵抗もなく、スカッスカッとハンドルが引けるときは失敗。ドレンホースの排出口とドレンホースクリーナーとがピッタリと合っていないのか?ドレンホースのどこかに破損があるのかもしれません。
なお、ドレンホースクリーナーを使って水漏れを解消しても、エアコン内部の汚れは除去していないので、再発する可能性はじゅうぶんにあります。あくまでも、応急処置としてお考え下さい。
先に当社では、エアコン室内機の中の汚れを大量の水での高圧洗浄で徹底的に除去すると申しました。しかし残念ながら、一部の壁掛形エアコンのある場所に汚れがあると取り除けないことがあります。
壁掛形エアコンのある場所とは、背面側の熱交換器とドレンパンのことです。分かりづらいので少し説明させていただきます。
壁掛形エアコンを横から見ると熱交換器は山の形をしています(先ほどの図「壁掛形エアコンの水の流れ」の➂をご参照ください)。 山の形をした熱交換器は頂点を境に表面側と背面側とに斜面を形成しています。表面側の熱交換器はフィルターのすぐ後ろにあるアルミフィンを指します。かたや、もう一方の熱交換器は壁側へと下っていきます。これが背面側の熱交換器です。そして、背面側の熱交換器の下には水を受けるドレンパンがあります。
実は、この背面側の熱交換器とドレンパン、機種の形状や設置環境によってはまったく作業ができないことがあります。言い換えれば、背面側の熱交換器の周辺はグレーゾーンなのです。
エアコンのケーシング(カバー)が熱交換器の山の頂点から背面側にかけてなく、かつ、エアコン上部と天井面の間に十分な作業スペースがあれば、背面側の熱交換器の汚れは除去できます。しかし、上部にケーシング(カバー)があるエアコンは結構な割合で存在します。このような状況では作業スペースの問題もあり、まったく汚れを落とせないのです。
背面側の熱交換器とドレンパンに水漏れの原因があるかどうかは、作業前の調査(見積り時・試運転時=運転・動作確認)にて分かることもありますが、多くの場合は作業中・作業後に明らかになります。
ドレン配管の最終出口がふさがっていると、エアコン室内機で発生した水は出口を失い、室内機側へと逆流して水漏れを起こします。
このドレン配管の最終出口がふさがるという状況は、知らない間に作られてしまうことがあります。エアコンの汚れがまっさきに考えられますが、それ以外にも土や枯葉、泥、水たまりなどがドレンの最終出口をふさいでいることがあります。水漏れを起こす環境が気づかないうちにできてしまっているのです。
一度ドレン配管をチェックしてみてください。お客様ご自身で簡単に解決できる可能性があります。ドレン配管の出口が土や枯葉、泥、水たまりなどでふさがっている場合、出口周辺を掃除してみてはいかがでしょうか。
エアコンの室内機から発生した水が自然に流れるには、上から下への水の道が必要です。この水の道をドレン配管と呼びます。ドレン配管の道順が上から下へとなっていれば、自然の法則に則って、水は流れ出て行きます。これがドレン配管としての正しい設置状況です。
しかし、水の道の途中でドレン配管が湾曲し、自然の法則に反した道筋になっていることがあります。水の道が下から上へとなっていることを、逆勾配とよびます。このような場合、下から上へと流れない水は、エアコンの室内機から漏れ出ることになります。
この症例は、ドレン配管に柔らかい素材であるポリエチレン製のホースを使用しているルームエアコンでみかけるケースです。ホースを左右に長く設置(横引き)している場合や、「見た目に邪魔になるから」と上下にぐるっぐるっとまとめて隠してしまったりと、ホースの素材がやわらかいがゆえに起こりえるトラブルです。
かたや、ドレン配管に塩化ビニルのパイプを用いている業務用のエアコンの場合は、勾配が異常となることは考えにくいです。ポリエチレン製のホースと比べると、塩化ビニルのパイプは形状を保ちやすく、位置を固定するので、正しい勾配を維持することができるからです。しかし、ドレン配管を左右に長く設置(横引き)している場合、途中で弛みができ、勾配が異常になることがあります。配管を固定する支点と支点の距離が長すぎると起こりえるケースですが、ひじょうにまれな確率です。
ルームエアコンの場合なら、お客様ご自身で簡単に手直しできる可能性があります。一度ドレンホースをチェックしてみてください。「室内側が上、ホースの出口側が下」を意識してホースの上下を直してみてはいかがでしょうか。また、ホースを左右に長く設置(横引き)している場合は、途中で弛みがないかをチェックし、異常があれば、弛みを直すか、横引きをあきらめホースを下へストンと落とすのもひとつの方法です。
いっぽう、ドレン配管に塩化ビニルのパイプを使用している場合、配管を修理するには特別な工具が必要なので、設置業者やメーカーサービスに相談されることをおススメします。もちろん、当社でも修理として承りますので、ぜひお問い合わせください。
エアコンの室内機と室外機は、冷媒ガスをとおす配管でつながっています。これを冷媒配管といいますが、冷房運転をかけると、室内機側の冷媒配管で水を発生させます。銅でできている冷媒配管がむき出し(はだか)のままなら、水滴がたまり水漏れとなります。しかし、水漏れトラブルを防止するために、冷媒配管は全体にわたって、結露防止のためのカバーが施されています(断熱の目的もあります)。
しかし、まれに結露防止用のカバーが外れていることがあります。銅製の冷媒配管が露出してしまっているのです。このような場合では、配管についた結露水が、配管を伝って室内機側へ漏れ出る可能性があります。
室内機側の冷媒配管の銅管部分がむきだしになっていることで水漏れがおきている場合、解決するには、冷媒配管のカバーを巻きなおす修理が必要です。
エアコンの水漏れが、冷媒配管の銅管部分がむきだしになっているから水漏れしているのか?どうか?は、現場調査だけでは判断できないことが多くあります。水漏れがはじまるタイミングに出会えるか?など、原因の究明には時間とタイミングが必要となります。
エアコンクリーニングの作業の延長として、当社で対応できることもありますが、エアコンメーカーに相談されることも一つの方法だと思います。
ドレンパンなどのエアコン内部の水の通り道の部品に亀裂があったり、破損していると、その部分から水漏れが起こります。このことは、長期間の使用による劣化、いわゆる経年劣化がまず第一に考えられます。
また、エアコンのなかに洗浄薬品が残っていることで、部品を傷めて、劣化させたことも考えられます。これは、業者がエアコンクリーニングで洗浄で薬品をじゅうぶんに洗い流さなかったことや、簡易なエアコン洗浄スプレーをお客様自身が使用したことなどが考えられます。簡易なエアコン洗浄スプレーは、洗浄薬品をエアコンの内部に残留させてしまうものが多いようです。
そして、先日、厨房用の天井カセット形のエアコンをクリーニングしたとき、天井裏にあるドレン配管をネズミがかじって穴があき、水漏れを起こしていたことを発見したことがありました。
エアコンの水漏れの原因が、部品の亀裂や破損によるものなのか?どうか?は、現場調査や運転動作確認などの作業前ではなかなか判断しづらいケースです。
エアコンクリーニングの作業途中や終了間際になって、水漏れの原因が、部品の亀裂や破損によるものだと、ようやく判断できる場合があります。
エアコンの部品の亀裂や破損による水漏れは、クリーニングでは解決できません。エアコンメーカーに相談されることが、一番の近道だと思います。
室内機よりも高い位置に室外機を設置している状況で、エアコンから水が漏れている、というトラブルに遭遇すると、「配管を保護する断熱材やテープの劣化による水漏れ」を疑う余地があります。
室内機よりも高い位置とは、たとえば屋上や外壁に室外機があるケースです。
屋外の雨が配管をつたって室内機側へ漏れ出ることがあるのです。室内機と室外機とは冷媒配管という配管でつながっていて、配管の一部分は屋外を通っています。屋外に出ているこの配管は紫外線や雨風のダメージから守るためにテープで保護されています。テープで保護されているので雨が降っても配管のなかに水は入ってきません。
ところが、長年経過したテープは紫外線や雨風のダメージを受けてボロボロになっていることがあります。ボロボロに劣化したテープの隙間に雨が入ると、配管をつたって室内機側へ水が漏れ出ることにつながるのです。このようなことは、室内機より高い場所、たとえば屋上や外壁などに室外機が設置されているケースで見受けられます。
配管を保護する断熱材やテープの劣化による水漏れの水は雨水。つまり、雨水という外的な要因が、エアコンの水漏れというトラブルを引き起こします。
雨降りのときに限ってエアコンが水漏れする。
エアコンが水漏れしているけれど、そういえば昨日は雨だった。
などが思い当たるなら、エアコンの水漏れと雨との因果関係を疑ってみる余地はじゅうぶんにあります。
配管を保護する断熱材やテープの劣化で雨水が侵入し、エアコンが水漏れするトラブル、近ごろ急増しています。以前から、このようなトラブルはあったのですが、たいへんまれなケースでした。
急増している理由は、おそらく、夏場のゲリラ豪雨が考えられます。少々の雨水なら、たとえ配管を保護する断熱材やテープが劣化していても、配管をつたって室内機側へ水が侵入することはレアケースでした。しかし、ゲリラ豪雨ともなると、雨水の量と勢いは普段の雨とはまったくの別物。配管をつたって室内機側へ水が侵入する確率がアップするのだと思います。
エアコンの水漏れが、配管を保護する断熱材やテープの劣化による水漏れによるものなのか?どうか?は、現場調査や運転動作確認などの作業前ではなかなか判断しづらいです。エアコンクリーニングの作業途中や終了間際になって、配管を保護する断熱材やテープの劣化による水漏れだとようやく判断できるかどうかの場合があります。
また、水漏れをおこす状況でない、たとえば雨が降っていない状況で作業した場合には、水漏れの原因がまったく分からないことがあります。
配管を保護する断熱材やテープの劣化による水漏れを解決するには、配管を保護する断熱材やテープの修理が必要です。当社で対応できることもありますが、エアコンメーカーに相談されることも一つの方法だと思います。
最後に番外編、その①。エアコンの水漏れが住宅環境によって発生することがあります。住宅環境とは、具体的には、近ごろ多い高気密マンションなどの気密性の高い住宅。
しかしながら、「気密性の高い住宅のエアコンが、かならず水漏れをおこす」というのではなく、「気密性の高い住宅のエアコンが水漏れしてしまう可能性がある。」という現象です。
このケースでの水漏れの水は「エアコンの室内機がつくったもの」なので、内的要因の項目に含むべきなのですが、環境面がおおきく影響するので、番外編と位置づけしました。
気密性の高い住宅で扉や窓を閉め切った状態で、換気扇をつけると、室内と屋外との間に気圧の差が生じます。屋外の気圧は室内の気圧よりも高くなります。気圧の高い方から低い方へ空気へ流れるので、空気が屋外から室内へと流れることになります。
いっぽう、エアコンは冷房運転をかけると内部で水が発生し、ドレン配管をつたって屋外へ水を排水します。
高気密の住宅で、「冷房」と「部屋の閉め切」と「換気扇」の条件がそろえば、エアコンの内部で発生した水はどうなるでしょうか?
水は屋外へ流れていきたいのですが、ドレン配管を通って押し寄せる屋外からの空気とぶつかります。このときに「ポコっポコっ!」「トントン!」などの音がします。このような音がしたら要注意。
やがて、エアコンの内部で発生した水は屋外へは排水されず、行き場のなくなった末に、エアコン本体へ逆流し、水漏れとなるのです。
つまり、高気密の住宅では、室内と屋外との気圧の差がエアコンの排水を邪魔して、水漏れを引き起こすことがあるのです。
即効性のある解決策は、窓を少し開けてみることです。しかし、この方法はあくまでも応急処置です。
窓を開けることで、室内と屋外との間に気圧の差はなくなり、排水の環境は正常になり、エアコンの水はドレン配管を通って排水されます。もちろん「ポコっポコっ!」「トントン!」などの音もなくなります。
さきほどの「窓を少し開けてみる」方法は、あくまでも応急処置です。おススメするのは逆流防止弁を設置することです。
この逆流逆止弁をドレン配管に取り付けることで、室内と屋外との間の気圧の差は解消され、水漏れも起らず、「ポコっポコっ!」「トントン!」という音もなくなります。また、室内への虫の侵入や外気の侵入を抑制する効果もあります。
逆流逆止弁には、ルームエアコン用から業務用エアコン用まで、用途によってさまざまな種類がありますが、ルームエアコン用ならホームセンターのエアコン用資材コーナーで取り扱っていることがあります。
価格は、ルームエアコン用なら千円前後、業務用エアコン用はオープン価格となっています。ルームエアコン用の取り付けには特殊な工具は不要なので、いちどトライしてみてはいかがでしょうか?
自然勾配を利用して排水しているエアコンでおこりえるケース、とはいっても、とってもレアケース。自然勾配を利用して排水しているエアコンとは、壁掛形のエアコンが代表例です。
壁掛形エアコンを取り付けるときは、水平器を使い、傾きがないように設置します。そして、ドレンパンに水を落として、外に排水できているかをテストします。もちろん、正しい取り付けをすれば、水漏れの心配はまったくありません。
しかしながら、エアコンが傾いているケースに遭遇することがあります。エアコンが傾いているということは、正しい勾配がとれていないこと。このようなエアコンの内部で発生した水は、外部へ逃げることはできず、エアコンの室内機から漏れ出すようになります。
なお、ドレンポンプという部品を使って、いいかえれば、機械の力を利用して排水している天井カセット形のエアコンでは、可能性は低いと考えます。
このケースでの水漏れの水は「エアコンの室内機がつくったもの」なので、内的要因の項目に含むべきなのですが、設置環境がおおきく影響するので、番外編と位置づけしました。
エアコンを新設や移設した直後から水漏れがおこるなら、ただしい設置ができていない=ただしく勾配がとれていないということで、設置ミスが考えられます。設置した工事業者に問い合わせてみてください。
いっぽう、設置後数年してエアコンの傾きに気づいたケース。
なぜ傾いてしまったのか?引っ越しのとき?大掃除のときにエアコンを動かした?きっかけはわかりません。おそらく、壁面にある取り付け板にエアコン本体がきっちりと収まっていないのが原因だと考えられます。
この場合、手慣れているプロの業者なら、手間をかけずに、エアコン本体を正規の位置にきっちりと収めることができます。しかし、一般の人が修復しようとすると、エアコンを壊したり、事故、怪我を負うことがじゅうぶんに考えられます。メーカーのサービスやプロの業者に、問い合わせてみてください。
このページは、エアコンの水漏れの原因と解決策についての内容となっています。
そのほかのエアコンのトラブルの原因と解決策については、
を他のページにて用意しておりますのでご参照ください。
また、このページだけではお伝えきれないこともあります。
気になるページがありましたらご参照ください。